冬キャンプをやってみたいけど寒そう。どんな防寒対策をすればいいかわからない。そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?私もいきなりストーブを買うのは高いし一酸化中毒の危険もあるから怖い・・・なんて考えていました。ネットで検索するとホットカーペットをお勧めしている記事が多数。さっそく購入し使用してみましたのでメリット、デメリット、注意点を解説していきます。
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メリット
- 薪ストーブなどに比べ初期費用が抑えられ難易度が低い
- 自宅でも使用可能
- 一酸化中毒や火災の心配が少ない
- お座敷スタイルができる
①薪ストーブなどに比べ初期費用が抑えられ難易度が低い。
物にもよりますが薪ストーブやストーブだと高価なものは3~5万円近く費用がかかります。ホットカーペットの場合プラスでラグなども必要になりますが2万円ぐらいで収まります。
②自宅でも使用可能
ホットカーペットはキャンプのみでなく自宅でも使用できますので費用対効果としては割安です。
③一酸化炭素中毒、火災の心配が少ない
正しい知識を持って使用すれば問題ないですがテント内でのストーブ使用は一酸化炭素中毒や火災のリスクがあります。一歩間違えれば死亡事故にもつながりますので細心の注意が必要です。その点ホットカーペットは安心して使用でいます。
④お座敷スタイルができる
ホットカーペットなしでもお座敷スタイルはできますが、ホットカーペットの有、無しで快適さが全然違います。冬は地面からの冷気が非常に強いので対策を取らないと痛み目を見ます。ホットカーペットを使用すればポカポカなお座敷スタイルを実現できます。

デメリット
- 準備するものが多い
- テント全体を温められない
- 電源が必要
①準備するものが多い(設営、撤収が面倒)
テントのタイプにもよりますがグランドシート(ブルーシートでも可)、銀マット、カーペット、ラグ、電気。最低限これだけは準備したいです。使うものが多いという事は準備片付けもその分かかります。ストーブであれば単独でもそれなりに暖を取れますが、ホットカーペットは1つだと実力を発揮しきれません。
②テント全体を温められない
ストーブの場合テント内全体を温めることは可能です。ホットカーペットの場合ホットカーペットと接してないと効果を得られません。これはホットカーペットの性質上改善できません。テント全体を温めたい場合はストーブを使用しましょう。
③電源が必要
電源サイトを使用するか、ポータブル電源を準備する必要があります。ポータブル電源を使用する場合は特に注意が必要です。容量が大きいポータブル電源、消費電力が低いホットカーペットを準備する必要があります。※後ほど詳しく説明します。
ホットカーペット選び方の注意点
ホットカーペットのメリット、デメリットを理解してを購入する決意が固まった方。次の3点に気を付けて選んでください。
- サイズ
- 消費電力
- 機能
①サイズ
カーペットの標準的なサイズになります。
| サイズ | 寸法 |
|---|---|
| 1畳 | 約88㎝×176㎝ |
| 1.5畳 | 約128㎝×176㎝ |
| 2畳 | 約176㎝×176㎝ |
| 3畳 | 約195㎝×240㎝ |
| 4畳 | 約195㎝×290㎝ |
使用しているテントと人数で選ぶ必要があります。テント全体をカバーする必要はありません。テント内で物を置くスペースが必ず出てきますので必要最小限のサイズを選びましょう。
②消費電力
キャンプ場の電源サイトを利用するなら、最大1000W~1500Wまで使える場所が多いです。(施設によって異なるので要確認!)例えば電源サイトの最大消費電力が1000Wの場合ホットカーペット(一般的に300W~700W)を使う場合、他の電化製品と合わせて合計が1000Wを超えないように気をつけましょう。1000Wを超えてしまうとブレーカーが落ちてしまいます。

ポータブル電源を使用する場合はポータブル電源の容量(WH)が関係してきます。1000Whのポータブル電源を使用して200Wのホットカーペットを稼働させたら5時間使用できます。
ポータブル電源容量Wh÷定格消費電力W=使用可能時間つまりポータブル電源を使用する場合は時間の制限ができてしまいます。大きいホットカーペットになればなるほど定格消費電力は高くなるので使用時間が限定されます。
電源サイトであれば最大消費電力さえ越えなければ常時使用できます。
③機能
タイマー、ダニ退治、暖房面の切り替えなど色々あります。個人的には小さく畳めてコンパクトになる物を第一に考えました。冬キャンプはただでさえ荷物が多いので少しでも小さい方が助かります。また屋外での使用になりますのでダニ退治機能もあった方がいいかもしれません。
設営手順
グランドシート・ブルーシート(汚れ対策)→フロアシート→銀マット→ホットカーペット→ラグ
銀マットなしでもできない事はないですがある方が効率的に暖を取れます。銀マットで床からの冷気を遮断できクッション性もUPするので個人的にはあった方が良いと思います。銀マットは銀の部分を必ず上に向けてください。ラグは厚すぎるとホットカーペットの熱を通さない可能性があるのでホットカーペット対応のラグにした方が安心です。



使用例
使用人数、テントのサイズによりますが我が家は4人家族でColemanのコクーン3前室に配置した際に使用したサイズになります。
- ホットカーペット:3畳用
- グランドシート:Colemanのリビングフロアシート。3m×3m/3m×2.4m
- 銀マット:90㎝×180㎝×8㎜を2枚
- ラグ:3畳用
実際使用してみての感想
12月に山梨の昇仙峡で外気温4度の時に使用。普通に暖かいです。その場から動けなくなる。子供達も案の定カーペットの上から動けなくなりました。1点気になったのはラグが厚すぎたのか自分の想像よりは暖かくありませんでしたが冬に防寒対策なしで行くよりは全然いいです。
実際使用して気になった点
- ラグは厚すぎるとダメ
- 設営、撤収が面倒
ラグは自分の勉強不足でした・・・もうちょう薄くて嵩張らないやつを準備する必要がありそうです。設営、撤収は普段のお座敷スタイルでキャンプをやらない方からしたらかなり面倒だと思います。一番下に敷くシートは結露するので撤収時乾燥の時間を取る必要もあります。わが家は設営撤収に時間がかかるのでかなり面倒でした。普段のスタイルより設営にプラス10、撤収にプラス15分ほどかかりました。
まとめ
個人的には5度以下となるとホットカーペットのみでは厳しいと思います。もちろんあるに越したことはないですが、5度以下になる真冬はストーブなどと併用する方がより快適に過ごせそうです。
※私は冬場何枚も重ね着をする生粋の寒がりです。
キャンプ以外でも自宅でも使用できますし、興味がある方は安いもので試してみるのもありかと思います。ちなみに私はこの後ストーブを購入しました。
ストーブはリスクもありますが設営、撤収の手間、暖かさなどから考えると、個人的には正直カーペットよりストーブが良いと思います。ダブルで使えばより快適な冬キャンプができます。
冬キャンプでホットカーペットを使ってみようと考えている方の参考になれば幸甚です。
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